みんな『からだの声を聞きなさい』と『五つの傷』(リズ・ブルボー著/ハート出版)は読んだかな。
この2冊はすごくいい本だから、ぜひ読んでほしいんです。
この2冊を読むとわかると思うけど…、人って誰でも、心に“傷”(トラウマ)があるんだよね。
人は、心にある“傷”に気が付いて、それを癒すために、この世に生まれてくるの。
だから、“傷”がない人なんて、ひとりもいないんだよ。
それで、その心の“傷”が、その人の性格や行動を、奥深いところでコントロールしているんだよね。
でもね、その“傷”を「いけないもの」だと思わないでほしいの。
“傷”ができるには、それなりのワケがあったんだよ。
なぜ、“傷”ができたかというとね…、最初は「良かれ」と思ってそうなったの。
「自分を守るための手段」だったんだよ。
例えば「逃げ型」の人が、物事からすぐに逃げようとするのは…、前世で戦国時代とかに生まれて、
農民だったときに、侍に刀を持って追っかけられたりしたことがあるのかもしれないね。
その人は、命からがら、一生懸命逃げることで助かったんだよ。
だから、何か怖いものがあると「さっと逃げるクセ」がついちゃったんだよね。
その人の“魂の歴史”では「逃げること」は悪いことじゃないの。
逆に、逃げたからこそ命が助かったの。
そのことをちゃんと認めてあげてほしいの。
自分に向かって、「お前、よく逃げてきたな。だから生き延びられたんだよな」って自分のことを褒めてあげてください。
その上で、「…ところで現代って、もう刀を持って追いかけてくる侍もいないし、
そんなに逃げる必要ってあるのかな?」って改めて考えてみるの。
そうすると、「あ、もう逃げる必要はないんだな…」って心が納得する。
それで、スーッとラクになるから。そうやって俯に落ちたとき、はじめて心の“傷”というのは消えていくんだよ。
それから「マゾ型」の人で、必要以上に食べちやって、太っちゃう人っているよね。
そういう人は前世で、飢えで苦しんだ時代を経験しているのかもしれないね。
だから、「食べ物があるときは、お腹いっぱい食べておく」っていう本能が、体に沁みちゃっているんだよね。
でもね、いまは食べ物がありあまっている時代だよね。
こんな恵まれた時代になっても、まだ「あれも食べておかなきゃ…とか、
「これも食べておかないと…」とか、食べ物の心配をしょっちゅうしている人がいるの。
ひとりさんは、そういう人に言いたいんです。
「いまは食べ物の心配をするよりも、あなたの“目方”の心配をした方がいいですよ(笑)」
…というのはジョークだけど、必要以上に太っちゃうのは、「“傷”に気が付いてください」っていう神さまからのメッセージなの。
神さまが「もう余計なことを心配する必要はないですよ」っていうメッセージを送ってきているんだよね。
それでね、自分の心の“傷”に気が付いたとき…、まずは「そのままの自分を愛してあげること」
これが第一歩なの。
具体的に言うと…、「そのままでいいんだよ」って自分に言ってあげてほしいんです。
「そのままでいいんだよ」っていう言葉の奥にあるホントの意味は、「そのままにしていればいい」っていうことじゃないんだよ。
まずは「そのままでいいんだよ」と言ってあげると、かたくなっていた心が、ふわっとゆるまるの。
そこから「癒やし」が始まるの。
愛情が心にじわじわ補充されて、“傷”がスーッと治っていく。
心の“傷”っていうのはね、自分を否定するんじゃなくて、「そのままでいいんだよ」って認めてあげるところから始めないとダメなんだよ。
心の“傷”を治す、第一歩は「そのままでいいんだよ」
みんな、自分の心の“傷”に気付いたら、それを「いけないもの」だと思わずに、認めてあげてください。
「そうじゃないと、自分は生きてこられなかったんだな…」「この“傷”が自分を守ってきたんだな…」。そう思いながら、自分に、「そのままでいいんだよ」と言ってあげてくださいね。
そうすることで、あなたの「心の癒し」は急激に進んでいきますよ。
今回の話は以上です。
ありがとうございました。
ひとり